三重鳥羽/伊勢神宮献上、熨斗あわびの里 国崎町内会

伊勢神宮献上!熨斗あわびの里 伊勢神宮御料鰒調製所

◇伊勢神宮御料鰒調製所
(いせじんぐうごりょうあわびちょうせいしょ)

熨斗(のし)鮑の伊勢神宮への献上は2000年以上も続く、 国崎の伝統と歴史のある文化です。この熨斗鮑を作る作業が、 ここ伊勢神宮調進所で行われます。

毎年6月から8月にかけて作業が行われ、一回に使われる鮑は200㌔。一つ一つ皮をむくように薄く切っていき、それを干していきます。干場は調製所より少し先、ヒノキで造られた干し場で。時期によって布のように干された鮑が下がる風景を見ることもできます。

◇熨斗鰒の歴史は古く、倭姫の命(やまとひめのみこと)が国崎を訪れた際に、海女『おべん』から鰒を差し出され、そのあまりの美味しさに感動。それ以来、伊勢神宮に献上するように命じられたのが始まりとされます。

伊勢神宮御料鰒調製所

調製所に隣接する熨斗鰒の干場

ヒノキで造られた干し場

熨斗あわび保存会 熨斗鰒づくり(のしあわびづくり)

◇熨斗鰒づくり(のしあわびづくり)
 熨斗(のし)のルーツ

神宮の三節祭(10月の神嘗祭、6月、12月の月次祭)のため、大身取鰒(おおみとりあわび)・小身取鰒(こみとりあわび)・玉貫鰒(たまぬきあわび)・乾鰒(ほしあわび)・乾栄螺(ほしさざえ)を伊勢神宮御料鰒調製所で調整します。伝統的な技法を受け継いだ長老たちによって粛々と続けられ、県指定無形民俗文化財に指定されています。
また、日ごろ贈答品の印に使われる『熨斗(のし)』は熨斗鰒を起源としています。
熨斗鰒は戦国時代に出陣式の膳に供され、縁起良いもの上流階級の武家の間で慶事の贈答品として用いられ、次第に形式化されて、祝儀袋などに使われています。

三重県鳥羽市国崎町町内会

収穫された鰒

一般に呼ばれる赤・黒の鰒

剥いた鰒を干していきます

伝統の製法で熨斗鰒を調整します

伝統の道具と技術で鰒を剥きます。

この形で熨斗鰒を献上します

国崎の歴史 沿革

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