海女の祖、倭姫の命に鰒を献上した伝説の海女『おべん』を祀るのがこの神社。祭神は潜女神、猿田彦神ほか26柱。昔から国崎の祭りごとの中心です。
年の初めの漁が始まる前に海女達は必ずここを訪れ
一年の無事と大漁を祈願します。トモカズキメと呼ばれる海の魔物除け、潜水中作業中のめまい除けにご利益があるなど、最近では、ダイバーなど海に潜ることを仕事をされている方や趣味でダイビングをされている方々の参拝もあります。
※潜女(かつぎめ)は海女のこと
◆海士潜女神社例大祭
伊勢神宮への献上を二千年以上受け継いできた国崎の祖先と、鰒をはじめとする豊富な魚介類を育んできた海へ感謝する祭りです。毎年7月1日には伊勢神宮より楽師と舞姫が来町し、舞楽奉納が行われます。
◆あわびは昔から、不老長寿の食べ物として 大変重宝されてきています。 国崎では、二千年余りにわたってこのあわび を「熨斗あわび」に加工し、ご神饌として伊勢 神宮に献上してきているという他に類のない長 い歴史を有しています。
直接お参りいただけない皆様にも、ご希望がございましたら、御守り等お送りさせて頂いております。詳しくはお電話にお問合せ下さい。
お問合せ:町内会事務所 三重県鳥羽市国崎町312 電話=0599-33-7428(9:00~16:00)
海女の祖を祀る『海士潜女神社』のお守り。漁師さんや海女さんの大漁祈願のお守りに、海上安全・潜水安全の木札のお守りが新しく加わりました。
木札にはこの地域の魔よけの印でもあるドーマン・セーマンが描かれています~海女たちが、「トモカズキ」から身を守るために用る魔除けのマークで、頭に巻く手ぬぐいや海女着などに刺繍したりします。(トモカズキとは、海女の亡霊ともいわれていますが、実際には過酷な長時間の海中作業による幻覚と言われています)~
海女さんや漁師たちがだけでなく、ダイビングやサーフィン、水泳、海や川、プールなど、水に関するあらゆる水難厄除のお守りとして納めさせて頂いています。
大漁満足・水難厄除 木札はこの地域の魔よけの印でもあるドーマン・セーマンが描かれ、海女だけでなくダイビングや水泳など、海と水に関するあらゆることのお守りとして大切にされてます。
倭姫命にあわびを献上したとされる伝説の海女「おべん」が祀られている海士潜女神社のお守り。お守りには神様の御贄としての熨斗あわびが収めてあります。
伝説の海女「おべん」が祀られている海士潜女神社の御札です。
熨斗あわびづくり用のあわび貝と、海士潜女神社のお守りと御札をセットにしました。(国崎では古くから、あわび貝をお供え用の器として利用することが一般的な慣習となってお り、どこの家庭でもあわび貝を活用しています。)
写真の御札は別売です。御札たて1個のお値段。
錦絵に描かれた海女 あわび採りの風景
国崎の歴史は古く、倭姫の命(やまとひめのみこと)が国崎を訪れた際に、海女『おべん』から鰒を差し出され、そのあまりの美味しさに感動。それ以来、伊勢神宮に献上するように命じられたのが始まりとされます。
おべんさんは海女の元祖ともいわれ、今でも 年初めの漁が始まる前に海女たちは必ず、『おべん』を祀る海士潜女神社を訪れ、一年の無事と大漁を祈願します。
◇写真は伝説の海女“おべん”の子孫の辻さん
※「あわび」は一般的には「鮑」、「蚫」と書きますが、神宮では『延喜式』に則って「鰒」と書きます。
旧暦の6月1日に伊勢志摩の海女が国崎町に集まり、熨斗鰒を製る鮑採取の儀式が御潜神事です。
国崎を含む当時の答志村、神島村、菅島村、石鏡村、相差村、安乗村が参加して行われた志摩地方で一番大きなお祭りでした。
明治4年の御贄献進制度の廃止にともない盛大な神事は たえてしまいましたが、現在まで記念事業などで断続的に、この御潜神事の再現が行われてきました。 平成15年より復活し、白い磯着の海女が鰒を採りに海に潜ります。 2016年以降は取り止めとなっています。